さて、今回のコラムは、BCPとは何か? 事業を存続させるための計画について紹介していきます。
BCP(事業継続計画)とはそもそも何ぞや?
BCPは、「Business Continuity Planning」(事業継続計画)の略称です。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言により、多くの企業で外出自粛や接触機会の低下といった事業への影響が出ていたのではないでしょうか。
自社の復旧がスムーズにできたとしても、取引先が営業できなくなったりサプライチェーンが崩壊したりすれば、事業の継続は困難です。
このような予期せぬ出来事や災害が発生した場合にも事業活動を継続できる対策をBCPと呼びます。
緊急時の対策と言うと、防災対策を思い浮かべる方も多くいるかもしれませんが、BCP対策は防災対策ではありません。BCP対策はあくまでも緊急事態での事業継続に主眼が置かれています。
BCPの目的は大きく分けて二つ
BCPを行う目的は大きく分けて「緊急時に強い企業になれること」と「社会・顧客からの信頼性向上」の二つがあります。
●緊急時に強い企業になれること
まずは、BCP対策の目的ともいえる「緊急事態にすぐに対応できる」ということが挙げられます。
自然災害をはじめとする予期せぬ事態に備えておけば、スムーズな対応ができるため、被害を最小限に抑えられる可能性が高まります。緊急時でも事業の核となる部分は継続させるなど、臨機応変な対応が可能です。
●社会・顧客からの信頼性向上
BCP対策をとっていることは、社外からの信頼を集めることにもつながります。
対策を十分に行っている企業は事業中断のリスクが低いとみなされ、信頼性の向上につながります。その他、競争力の強化にも役立つはずです。
では、弊社がBCPの一環として、どう役に立てるか?
一例として
先日、下記のようなことがありました。
お客様から電話が入り、サプライヤーさんが倒産したとのお話でした。担当の方は慌てており、「ここ1年で2度目だ」と。また、新しいサプライヤーを選定している時間も無いと。
幸い、弊社には同じ加工ができる複数のサプライヤーで対応可能であったため、ほどなくして代替案を提案することができました。弊社のサプライヤーさんの協力があって、お客さんの生産ラインは滞ることなく稼働し、事業継続となりました。
担当の方は、この出来事からBCP対策として、弊社をマルチサプライヤー(複数購買先)と登録いただきました。
今回はサプライチェーンBCP対応となりまずが、部品を継続させて、エンドユーザー様までの生産を維持できた一例になります。
万が一の事態にも、ぜひ弊社サービスを利用ください
弊社には全国的に各工法の優秀な協力メーカー様がございます。何ぞの時は対応できる体制になっております。
万が一弊社が予期せぬ事態になった時も、協力メーカーは様々な協力をしてくれるはずです。
こういった点でも弊社を上手く利用していただけたら嬉しいです。
BCP策定は、災害時においても事業を継続させることができ、取引先や顧客との信頼関係の維持・構築はもとより、自社にとっても有益となります。
今のうちからBCP対策をしておきましょう!